美しい青年同士の純愛が眩しすぎます！
瑞々しさにビックリしました。
今回は、映画「君の名前で僕を呼んで」の感想です。
原題は「Call Me By Your Name」。タイトルがすでに美しい！
美しい青年の同性愛
設定は1983年、夏。
エリオ（17歳）は両親とイタリアの別荘へ。
その別荘に、父（大学教授）の助手として、大学院生のオリヴァー（24歳）が夏の間、住み込みにやってきます。
見た目も性格も対照的に見えますが、強く惹かれ合う二人。
エリオもオリヴァーも彼女的な存在がいるものの、ごく自然に男性への恋愛感情が生まれます。
健康的な肉体、知性、繊細さ、真っすぐな想い、すべてが美しく眩しい！
夢のような、理想のような、同性愛の話。
名シーン「君の名前で僕を呼んで」
夜、二人はベッドの上で、
「君の名前で僕を呼んで、僕の名前で君を呼ぶ」
「エリオ」
「オリヴァー」
「エリオ」
「オリヴァー」
「エリオ…」
ドキドキしました！（笑）名シーンです。
大自然の中で大声で名前を呼び合うシーンも最高！
幸せが大爆発している二人。真っすぐな思いが美しすぎて、胸が張り裂けました…。
同性愛が否定されない
時代設定は1983年なので、エリオとオリヴァーは隠れて恋愛をしています。
でも、エリオの両親はオリヴァーとの友情以上の関係に気付いても、全く否定しません。
エリオが苦しいときに優しく支えます。
特に父は一番の理解者で、力強いメッセージをエリオに与えます。
ただし、最後のエリオ父のセリフが長すぎたような？
話し始めは感動して泣きましたが、不自然に話しが長くて、途中で冷めました（笑）
とにかく優しい映画。
切なさはありますが、同性愛を否定する描写はほぼ無いので、気持ちよく観れました。
アカデミー賞受賞
「君の名前で僕を呼んで」は、2018年のアカデミー賞で作品賞、主演男優賞、脚色賞、歌曲賞の4部門にノミネートし、ジェームズ・アイヴォリーが脚色賞を受賞。
ちなみに、ジェームズ・アイヴォリーは男性同士の恋愛を描いたイギリス映画「モーリス」の監督です。
「モーリス」は、1987年のヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞（監督賞）を受賞。
続編？オマージュ？
「君の名前で僕を呼んで」を観た後は余韻がすごい…！
エリオとオリヴァーが過ごした美しい夏の情景が頭から離れません。
川で泳ぎ、自転車で出かけ、二人だけの秘密の場所へ…。
あの時、エリオは、オリヴァーは、どんな気持ちだった？と色々想像してしまいます。
その後のエリオの恋愛事情も気になる…！
続編もあるらしい？期待したいです。
また、「君の名前で僕を呼んで」に感銘を受けて作られたのが、グザヴィエ・ドランの映画「マティアス＆マキシム」なのだとか！
劇中には「君の名前で僕を呼んで」をオマージュした似ている場面が登場するそうです。
「君の名前で僕を呼んで」はキラキラ輝く宝物みたいな映画でした。
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今週のお題「おうち時間2021」
