「ゴッホ展」(2019年-2020年)大満足でした!
やはり「糸杉」「薔薇」はずば抜けて良かったですが、他にも見応えのある作品が充実してました!
東京展と兵庫展の2か所で開催です。
「ゴッホ展」感想
「糸杉」「薔薇」が美しい!
展覧会全体を通して、大満足です!
ゴッホが描く為に生きているということが伝わってくる展覧会でした。
正直ゴッホの作品数は期待より少し少ない印象でしたが、「糸杉」と「薔薇」の2作品だけでも良いくらいに特にこの2作品は見応えがあって良かったです。
ゴッホが自信を持って描いているように見えて、きらきらと輝いていましたが、この「ゴッホらしさ」にたどり着くまでの苦悩などを思い、辛い気持ちにもなりました。
展覧会構成「ハーグ派」「印象派」
ゴッホ展では約40点のゴッホ作品と、ゴッホが影響を受けたハーグ派や印象派を代表する画家の約30点の作品が展示されています。
展覧会の構成は2部に分かれています。
- 第1部「ハーグ派に導かれて」
- 第2部「印象派に学ぶ」
ハーグ派では、ヨゼフ・イスラエルス、アントン・マウフェ、マティス・マリス等。
ゴッホの作風が暗い色調のハーグ派から、色鮮やかな印象派の影響で変化するのが面白かったです。
作風は別人のようですが、描くことと自然を愛することは変わっていないと感じました。
特に感動した作品「籠を編む農夫」「鳥の巣のある静物」
特に感動したのは「籠を編む農夫」(1885年2月)という油絵です。
男性が一人静かに腰かけて、わらでカゴを編んでいる絵です。
絵の色調も男性の表情も暗く、足元は内股気味でとても寂しい感じがしますが、どこか優しい気持ちも感じました。
ゴッホは何故この絵を描くことにしたのか?絵画とは何か?など考えました。
もう一つ衝撃的だったのは「鳥の巣のある静物」(1885年10月)という油絵です。
キャンバス全体が真っ暗で、タイトルを見ないと何を描いてるのか分かないほどです。
良く見ると鳥の巣の中に卵がいくつか。目を凝らすほどに見えない何かが浮かび上がってくるような不思議な魅力がある絵でした。
他にも、ゴッホの水彩画「雨」(1882年頃)が美しかったです!地面を濡らす雨がきれいでした。
▼映画「ゴッホ 最期の手紙」を観ると、「ゴッホ展」が更に楽しめると思います。
グッズ
スヌーピー(PEANUTS)
スヌーピー(PEANUTS)とのコラボ商品が充実していました!
ぬいぐるみ(M・S)、トートバッグ、フェイスタオル、マグカップ、ボールペン、ステッカーシール、ノート、クリアファイル、マグネット、ポーチ(ソレイアード)、バンダナ(ソレイアード)等。
なんと「ピーナッツ」の原作では、スヌーピーがゴッホの作品を持っていたという設定があるそうで!
原作漫画を使用したデザインや、ゴッホに扮したスヌーピーがデザインされています。
ゴッホに扮したスヌーピーのぬいぐるみはとってもカワイイですが、私には幼稚園児のように見えました。
近沢レース店(レースハンカチ)
ゴッホ展限定の「薔薇」と「糸杉」のレースをあしらった繊細なレースハンカチがありました。
さりげなくゴッホとコラボしているデザインで、個人的に一番おしゃれなコラボアイテムだと思います!
- 「薔薇」:薔薇のレースは白色で、ハンカチ本体はグリーン
- 「糸杉」:糸杉のレースはグリーン、ファンゴッホの文字のレースは黄色で、ハンカチ本体は黄色と白の2色
PARCO(塩川いずみ)
PARCOコラボでは、イラストレーター塩川いずみさんが描いたゴッホの自画像がデザインされたグッズがありました。
マグカップ、トートバッグ、Tシャツ、パーカー、スマホケース等。
食品系
食品のコラボも充実していました。
「ベビースター」、「ワーフルハウス」のワッフル、「アフタヌーンティー」の紅茶、「酒田米菓」のうすやきおせんべい等。
オリジナルグッズ
「ゴッホ展」オリジナルのグッズは基本的なアイテムは揃っていました。
ポストカード、クリアファイル、ノート、メモ帳、一筆便箋など。
図録は表紙が2種類(糸杉・薔薇)ありました!
▼出展されているゴッホの「薔薇」レインバッグ(展覧会オリジナルグッズではないです)
混雑状況
展覧会開始1週間後の平日11:30頃で、会場は並ばずに入場できました。
チケット売り場も並んでいませんでした。
ただ会場内には人が多く、一つの作品を平均約5人くらいで見る感じでした。
空いている作品から見たり、あまり興味のない作品は2列目から見たりすれば、自分のペースを崩さずにスムーズに見て回ることができました。
所要時間は展覧会1時間、グッズ売り場10分くらいでした。
平日でこの込み具合なら、土日祝は結構な混雑だろうと思います。
上野の森美術館は、東京都美術館に比べると展示室がこじんまりした印象でした。
希望としてはもっと広いスペースでゴッホの絵を見れたら良かったです。
展覧会では良くあることだと思いますが、会期の終わりそうな頃は駆け込みで来る人で混むので、ゆっくり見たい方はなるべく早めに行くのがおすすめです。
音声ガイド
杉咲花さんがゴッホ展のナビゲーター兼音声ガイドをしています。
「杉咲花」さんは名前で選ばれたのでしょうか?ゴッホ展にぴったりな名前です!
糸「杉」と薔薇の「花」が「咲」く、という風に全ての字がぴったりハマります。
小野賢章さんはゴッホの弟テオ役として音声ガイドで解説しています。
兄弟で交わした手紙を引用しながら、台詞調でゴッホ作品を解説するという面白い試みです。
▼ゴッホと弟テオの交わした手紙です
ゴッホの手紙(下) テオドル宛 (岩波文庫) [ ヴィンセント・ファン・ゴッホ ]
音声ガイドの貸出価格は税込600円です。
作品の撮影NG
ゴッホ展の作品は全て撮影不可でした。
ただ写真で撮るより絶対に肉眼で見た方がキレイなので、撮影したいとは思いませんでした。
近くで見るとびっくりする筆遣いです。しっかり目に焼き付けました!
ゴッホになれる撮影コーナー「MITENE」
美術館の出口を出てすぐ右側にゴッホに大変身できる撮影コーナーがあります。
超面白かったのですがあまり人がおらず目立って無かったので、くれぐれも見逃さないように注意してください!
かなりホラー
これはゴッホになれたと言えるでしょうか?
下に画像を貼りますが、恐怖画像なので心して見てください。
▼こちらです
顔色がホラーです。もはや自分かどうか分からないレベルです。
画像の一部髭・目線などは後から自分で描き足しましたが、書き足す前はもっと怪物のようでした。
髭有と髭無しの2パターンあるようで、髭がないとなおさらゴッホっぽくなかったです。
可愛いスヌーピーとのギャップがあって面白いです。
この撮影コーナーはウケ狙いでしょうか? 気に入りました!
画面の種類は4種類
画面の絵柄は4種類で日替わりです。
公式サイトでは毎月の日替わりの種類が確認できます。
撮影方法
撮影方法は、
QRコードはiPhoneのみ対応のようで、その他では画面を直接撮影するようです。
複数人で撮るのもいいですが、一人で撮っても楽しいです!
忘れられない思い出になるのでオススメです。
まとめ
ゴッホの作品よりも「ゴッホになれる撮影コーナー」が強烈でした!というのは冗談で、
華やかな「薔薇」、力強い「糸杉」など、ゴッホにしか描けない傑作が観れて最高でした!
また暗い色調で人々の日常生活を描いた作品はゴッホの優しさを感じました。
ゴッホの作品を一度にたくさん観て、ゴッホのことを少し分かった気がしました。
少しでもゴッホを好きな人、ゴッホのことを知りたい人は「ゴッホ展」が楽しめると思います!
展覧会情報
「ゴッホ展」
作品は東京展・兵庫展のみの出品作もあるらしいので要注意です!
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